フロリクス8から来た友人 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房 (2019年8月20日発売)
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本棚登録 : 18
感想 : 2
2

イマイチだな‥と思いながらも結局読み切ってしまった。

普通の人間(旧人)を、一握りの天才である新人と特殊能力を持つ異人が支配する世界で、旧人の希望は華々しく地球を離れて冒険の旅に出たプロヴォーニがいつか外宇宙から連れ帰る宇宙人によってその権力構造が破壊されること。
ディックにありがちな中年の主人公と退屈な妻、激しくて中性的なファムファタール。なぜ主人公35歳とチャーリー(シャーロット、16歳‥)さしたるきっかけもなくひかれあっているのか全く分からない。フロリクスからブロブォーニが連れ帰ったゲル状の宇宙人が、最終的になぜ新人の知能を退行させ、異人の特殊能力のみを奪うことにしたのかもわからない。てか万能みたいに描かれている新人の最高峰の人の予想が外れまくるのも不自然だし、人工的にテレパスに近いことを発明しつつあるのに紙の禁書でプロヴォーニの代弁者の言説を広げたレジスタンス活動をしてるのも意味不明だし。設定に無理がありすぎる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年2月24日
読了日 : 2024年2月24日
本棚登録日 : 2024年2月18日

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