あらすじについては作品情報欄で説明されている通りなので割愛します。
バンドを作る過程がメインのお話。ですが、ヒロインはクラシック畑の子であり主人公の父はクラシック音楽評論家ですので、ロックとクラシック双方の小ネタがたくさん登場します。どちらのファンの方も楽しめるはず。
著者ご本人が「音楽が題材の作品を書いていく」と宣言されているようで、現在も書いておられるご様子。このジャンルのラノベを読みたいなら追いかけてみても良さそう。
シナリオやキャラにも総じて無駄がなく、文章も読みやすく洗練されていました。青春ものに求められる、心動かされる場面やセリフもあります。
タイトルの意味は最後まで読むとわかるようになっています。
王道でありつつ、随所にうまく隠された伏線がきいていて最後まで読まされました。身構えずに気軽に読める良作です。
以下は個人的に良かったポイントです
・先輩のキャラが強い。ブレないし面白い。こういうクセのつよい引っ張り役は一人欲しい。
・主人公が楽器をはじめる動機が終始ヒロインであり、ハッキリしている
(ただし好かれるためではなく下品さを感じない)
・下ネタはない。爽やかな青春ものとして、人にお勧めできる。
・音楽ものを創作するうえで演奏場面が参考になると勧められて読んだ。描写の文量が適切で、オリジナリティがありつつ、くどさを感じない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ライトノベル
- 感想投稿日 : 2024年3月24日
- 読了日 : 2024年3月23日
- 本棚登録日 : 2024年3月20日
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