ヨーロッパの歴史を通信で勉強している都合、本書が画期的な本であると紹介されていたので読んでみたが、歴史を高校で選択しなかったため、中学レベルの知識もあるのかどうか…の私には著者の訴えが今一つ?
とりあえず、おおざっぱに時系列で世界の列強と呼ばれた国々の歴史を知りたかったが、わたしのような人にはお勧めできない。
「世界はひとつ」を強く訴えてるが、とにかくどの章もこれの繰り返しで、もっと簡素に箇条書きにして要点だけ記述してほしい。
しかもヨーロッパ中心とは現代人は感じてるだろうか?
「世界はひとつ」の提案が最近の幼稚園や学校の学芸会で全員主役、のように響く。新しい世界史を産み出した暁には日本語が消滅するかも…とは~。
世界を認識するためには共通の歴史を持つ事でなく、一人一人、みんな違ってみんな良い!じゃないかと思う。
よその国や地域のことは歴史に興味を持った人がその人たちの言葉を真摯に学ぶことから始めれば言葉では言い表せないものまで感じ取れるのではないか。言葉にはそのような力があるのに。でも、とりあえずは自分国の言葉で先人が書いた書物を読むことがわたしたちには手っ取り早い。
共通言語を鍛えるとか統一ってなるとどうなんでしょうか?
やはりエライ大学出身のエライ人の上から目線に感じる。
歴史家にご飯が食べられるようにするための「新しい世界史」を作るという議論であれば、一般人には無用の議論でもある。
歴史で飯を食うためには「私は今を生きるから歴史は無用」と豪語する私の友人、知人のような人々に感心を持たせてみてはいかがだろうか。
評価の高い本ですが私には能力不足でした…
- 感想投稿日 : 2015年5月7日
- 読了日 : 2015年5月7日
- 本棚登録日 : 2015年5月7日
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