李さん一家,海辺の叙景 (ちくま文庫 つ 14-3 つげ義春コレクション)

著者 :
  • 筑摩書房 (2008年12月10日発売)
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本棚登録 : 187
感想 : 15
5

良い意味でなんじゃこりゃ?!
李さん一家が読みたくて購入。
不穏空気感の一家と共生してる感じがなんとも言えず、イイ。それでどうしたの?という終わり方の李さん一家や蟹。
海辺の叙景は芸術新潮で紹介されていて、付き合ってる男女の一場面と思って読んでみたら、海で偶然に出会った男女という意外性。魚が釣りあげられる瞬間を崖の下から眺める情景などがとても印象的。

初茸がりはかわゆくて・・最後はタイトルと全然かけ離れた時計の中で眠っている男のコ。
別の文庫で読んだ数編もあったけど、久しぶりに読むと新鮮。

瞬間瞬間を印象的に描写する世界は果てしもなく永遠なカンジとわたしは深読み。つげ先生、とにかく長生きしてください。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: なんじゃこりゃ?
感想投稿日 : 2016年8月17日
読了日 : 2016年8月12日
本棚登録日 : 2016年8月17日

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