これは、ぼくの好きなアメリカのSF作家レイ・ブラッドベリの長編デビュー作です。『何かが道をやってくる』『Something Wicked This Way Comes』というタイトルがもうかっこよくないですか? 「何か気持ち悪いものがこの道を来るよ」っていうね。
内容は、アメリカの中部、大草原の町に年に1度カーニバルがやって来るんですが、そのカーニバルを主催しているのが悪魔なんです。ファンタジーなので。この悪魔たちは子どもをさらっては、カーニバルの一員にしてアメリカ中をまわっているんですね。
悪魔の乗り物に、1回まわるごとに1年若返ったり、逆に年を取ったりできるメリーゴーランドがあるんです。子どもたちはそれに乗って早く大人になろうとします。子どもの母親は死んじゃっているんですけど、お父さんは「これに乗ってもう1年若返ろう」というようなことを考えます。でも、それに一度乗ったら、自分も悪魔になってしまうんです。恐ろしい設定ですね~。その中で男の子2人がなんとか頑張って、何百年もアメリカ中をまわっていた悪魔をやっつけるという素晴らしいファンタジーで、感動しました。
(公式メルマガ「ブックトーク」27号から一部抜粋)
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- 感想投稿日 : 2016年11月28日
- 読了日 : 2016年11月28日
- 本棚登録日 : 2016年11月28日
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