極東国際軍事裁判――文明の裁きを装った勝者による報復――によって「A級戦犯」とされた方々の名誉回復と魂の安寧を願って大半が書き下ろされたゴー宣SPECIAL本。
それぞれの思想も、置かれていた立場も異なる人々が戦勝国の思惑で処断されたことを紹介するに止まらず、当時から現在にいたるまで「A級戦犯」としてひとくくりに塗りつぶされたそれぞれの面貌を書き下ろし漫画などで読者(日本人)の前に提示し、問いかける。
“祀られることも許されぬ極悪人なのか?”と。
一人一人が時代状況に放り込まれ悩みながら生きていた、という当たり前の事実に気付かされる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小林よしのり
- 感想投稿日 : 2006年6月30日
- 読了日 : 2006年6月29日
- 本棚登録日 : 2006年6月30日
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