「超心理学」というジャンルがあるのも知らなかったが、内容も幅広く、俗にいう「超能力」などに対する精緻な研究や実証実験があることも知らなかった。
さらに驚くべきことに、もはや公平で科学的な実験で、すでに何らかの力があることは証明されてると聞いてびっくり。確かに量子科学の先端では、観察者効果とかもあるし、色々な世界がリンクしているのかもしれない。
何よりもこの本では、そういった様々な現象を否定も肯定もせず、あくまでも科学的に検証していく事が重要というスタンスが貫かれており、肯定派や賛成派の様々な考え方や立ち位置、過去からの流れなども詳しく載せてあって色々参考になった。
面白いのがトーマス・ギロビッチ!などが否定派(確かに著作で超常現象を否定していた)としてやり玉にあがるだけでなく、アメリカにはサイコップという超能力の懐疑論者が集まったグループがあることで、アイザック・アシモフ、カール・セイガン、リチャード・ドーキンス、ダニエル・デネット等のそうそうたるメンバー。
それだけで否定論や懐疑論が幅を利かせるのがよくわかる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
人文科学
- 感想投稿日 : 2020年2月17日
- 読了日 : 2020年2月17日
- 本棚登録日 : 2020年2月17日
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