文章が少々古い、妙に裁判などに詳しく説明的・・・と思っていたら、作者が60を超えた元弁護士と知って納得。
キャラが今一つ画一的のような気がするが、話自体は良く練ってあって一気に読める。
まるで舞台劇のように登場人物が少ないが、それぞれ複雑に利害、愛憎によって結ばれていてそれが探偵の第三者の視点を通してそれぞれの立場で叙述してある構成は面白い。犯人が誰か、等いうのと同時に、次々と起きる事件の構図が鮮やかに浮かび上がって行く展開は見事。どこかアメリカの小粒な映画にありそうな筋立てで、この作家の他の作品も読んでみたくなった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本格推理
- 感想投稿日 : 2015年2月3日
- 読了日 : 2015年2月2日
- 本棚登録日 : 2014年12月13日
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