悪女は自殺しない (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2015年6月12日発売)
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本棚登録 : 317
感想 : 55
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久々のドイツ発の警察もの。ドイツの作家と言えば「漆黒の森」やクリスチャン・フィジック(新作が出ない!)のサスペンス物しか読んでなかったかな?
ネレ・ノイハウスは「深い疵」が有名なようだけど、敢えてシリーズ一作目から読んでみることにした。

話の語りはスゴくスムーズで読み易い。刑事コンビ?が追う墜落死が他殺と判明し、その捜査上で次々と暴かれる犯罪に複雑な人間関係が濃い。主人公が特に名探偵になっているわけでもなく、謎に直面しながら丁寧に捜査する過程を描き、錯綜した謎が徐々に解明されていく展開は見事で、ラストまで真相がうまく煙に巻かれている。

残念なのは、肝心の二人のキャラが描かれているのだけど、今一つ個性が感じられない点。いくら地の分で色々描きこんでも、セリフや行動にインパクトがないのは残念。これは次作以降に期待かな。
いずれにしろ、シリーズ一作目にしても十分以上の出来。
人物一覧がないと、ドイツ人のキャストは憶えれない(-_-;)
詳しく作ってくれている一覧には感謝。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察ドラマ
感想投稿日 : 2017年3月27日
読了日 : 2017年3月26日
本棚登録日 : 2017年3月27日

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