オリビア・ハッセー主演『ロミオとジュリエット』を観た勢いで再読す。
ロミオはジュリエットに一目惚れするまで、ロザラインという女性に懸想している。この設定、必要だろうか?
阿刀田高の見解は「消し残しのような気がしてならない。つまり元本にロザラインがいたものだから翻案のとき充分に考慮を払わずに、つい残してしまった」
納得である。
第5話『夏の夜の夢』のダイジェストを読んでいて思う。職人たちによる婚礼の座興は、行き違いによる悲劇で『ロミオ〜』と似ている。いっそ『ロミオ〜』そのままにしてしまう趣向もありではないか。
イギリスはもとより、『ハムレット』の舞台とされるデンマークの古城を訪ねる紀行文も読めて、お得である。
ただ『リチャード三世』など歴史劇のダイジェストは、時代背景と人間関係が錯綜していて難しかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
図書館
- 感想投稿日 : 2020年9月11日
- 読了日 : 2020年9月10日
- 本棚登録日 : 2020年9月9日
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