大手企業で人事を担当していた著者による企業人事に関する本。私も人事担当を経験したが、本書は的確にその仕事について述べていると思う。ただ、特に新しく得た知識はほとんどなかった。印象的な記述を記す。
「「家を建てると転勤の辞令が出る」と社員間で語り継がれているが、実際にそういう運用をしている会社は皆無であろう」p35
「社員は周囲が見るよりも自分のことを高く評価している」p49
「同僚がいちばん厳しい意見をする傾向が強い」p50
「(タレントの島田紳助)「(ライバルの)誰かにちょっと負けてるなあと思ったときは、だいぶ負けている」」p51
「2年間、楠木さんの横で採用面接の結果を見ていると、その学生と少し話しただけで楠木さんが採用するかどうかがわかってきます」p60
「新入社員の頃の課長は偉かったなあ。こんなにこまごまとした調整はやっていなかったはずですよ」p179
「(若い市職員が係長登用試験を受けないことについて)昇進しても賃金はそれほど変わらないのに、責任は重くなり、市会議員や住民との対応で気苦労が多い」p198
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- 感想投稿日 : 2018年11月13日
- 読了日 : 2018年11月13日
- 本棚登録日 : 2018年11月13日
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