織田信長の外交 (祥伝社新書)

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  • 祥伝社 (2015年11月2日発売)
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織田信長といえば外交・・・といえば言い過ぎかもしれないが、信長を添加人に押し上げた大きな要素であったことは間違いない。信長に人生の局所局所で巧みな外交を駆使してきた。


まずは、信長の叔父の織田信光について触れたい。信長の父信秀の死後、信長を庇護したのは信光だった。信光なくして信長は自立できなかっただろう。信長がいかにしてこの叔父を味方につけたか、研究が不十分だと思う。清州城奪取もこの叔父なしでは不可能だったろう。


武田信玄。僕はこれまで信玄は信長に利用されたとばかり思っていた。しかし違った。信玄が駿河を攻略できたのは信長を使用したかららしい。信長を通して家康をコントロール。武田信玄はあっさり駿河を攻略できたわけではない。

志賀の陣の苦境、伊勢大河内城の戦い、足利義昭や本願寺との闘い、それぞれについて外交を軸に詳しく書かれている。戦国時代好きならぜひ読むべき一冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史(学術・ノンフィクション)
感想投稿日 : 2017年1月16日
読了日 : 2016年10月16日
本棚登録日 : 2016年12月29日

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