壮大な世界観と緩急の付いたシナリオ、美しさと爽快さを併せて感じられるグラフィックとバトルアクション、個人的にはあらゆる要素を適度に盛り込んだ、纏まりの良い作品だと感じました。

盛り上げるところは盛り上げ、しんどいシーンはしんみり落とす、まるで少年漫画をゲームでプレイしているようなアツさがあり、製作者側の勢いや熱意がそのまま具現化したかのように思えます。
また、FFという歴代タイトルをさほど通っていない者ではありますが、FFシリーズが意識している(と私が勝手に思っている)グラフィックへの執念やシナリオの重厚さも存分に感じられた気がします。

そんな作り込まれたグラフィック、そして声優さんの演技のお陰でキャラクター像についても読み取りやすく
うまく言えませんが、一見ただ映画を見ているようで、きちんとゲームとして「プレイする」という感覚に落とし込めている気がしています。
サブイベントもキャラに焦点を当てたものが多く、進めていくと更に深堀することができて作品をより一層楽しめてよかったです。
また、ヒーローとヒロインのロマンスは物語を楽しむ上で重要な要素になると思いますが、今回のヒロイン枠は大人っぽく落ち着いていてダークな世界観にも相まって好感が持てました。
一般的なヒロインらしい「華」はないかもしれないのですが、強い意志や優しさはきちんと伝わりますし、同時にそんな清らかな部分だけじゃない、いわば「人間らしさ」が強く感じられたのです。
私は基本的に重めの話が好きで、主人公の立ち位置や直面する苦難など…怒涛の展開をイベントシーンを通して進めていく過程で登場人物にそういう人間らしさが感じられることでプレイしていてテンションが上がるほうなので、ヒロインに限らずともキャラクター達の描き方は全体的に好きでした。

シナリオはシーンごとの音楽の親和性なども相まって非常に没入感があり、壮大に広がった風呂敷の畳み方もコンパクトで後を引かず、「おわり!」という潔さがありました。
ただ、俯瞰して考えるに恐らく「RPG」という一つのジャンルとしては若干賛否が分かれるシナリオになるだろうなという感じはします。(後を引かない具合が)

ストーリー重視のモードにしてアクション要素を簡略化すればスピーディーな戦闘が苦手な人でも楽しめるということなのですが、私はアクションモードで終始プレイしていたためそっちの言及はできません。
少なくともアクションモードでも特に引っかかるフェーズもなくストレスフリーだったのでバトルで詰まることはまずないと思います。
個人的には召喚獣アクションがこのバトルを面白くしているので、それらをもっと大量にセットできるとよかったなという感じはしました。

2023年7月24日

読書状況 プレイし終わった [2023年7月24日]
カテゴリ RPG
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全体を通して主人公たちが舞台として活躍する場所自体は数で言えばごく限られているのですが、それでも世界観の作り込みが細かく、登場人物がモブも含め皆個性的で、最大限魅力的に描かれていると思います。

ストーリー内容には触れられませんが、物語上では勧善懲悪寄りなテーマを随所に感じられるのですが、それらをただシンプルな意味での悪を倒すというだけのありがちな話に留めないのは、このキャラクター達の魅力あってのものでしょう。全体を通してとても丁寧に掘り下げられていると思いました。

基本的にはヒロイックでコミカルなシーンが多いですがそれだけでは終わらず、実に深い物語が展開され、その熱量や情報量は値段に勝るものだと思います。

会話劇のほかにシステム上いくつかの捜査・探索フェーズやアクション等が存在し、それを挟むことでシナリオに緩急が生まれ、登場人物たちの会話も子気味よく進むことも相まって独特のテンポの良さが感じられました。
各チャプターも一定のボリュームと情報量がありますが、適度な長さなのでそのテンポを失うことなく楽しめるかと思います。

久々に熱中できるゲームに出会うことができて、個人的にはとても満足です。

2021年7月12日

読書状況 プレイし終わった [2021年7月12日]
カテゴリ Action

【主人公】
今までのキラルBLの中でも最年長、けれど生活能力は歴代最底辺の主人公です(笑
自堕落で無気力、性に奔放な上に過激なプレイや自傷行為…開始時点からなかなかに出来上がってる設定の人物。
気怠げな所作、痩せ細った傷だらけの容姿はまさに病的ですが、妙に他人を惹きつける妖艶さを漂わせています。
感情の起伏が少なく、物事全てなるようになれといった態度で、割とどのルートでもその辺はブレないのですが、中には彼自身の過去に関わる話も存在し…そんな、主人公としては色々クセの強いトワによって、攻略キャラがどう暴かれ物語が変化して行くのか、そしてトワ自身がどうなっていくのか、シナリオの方向性がルート次第で全然違うので、結末はどれも一見の価値あり。

【システム】
特定のタイミングで発生する【探索パート】で得たキーワードを後々の【心理パート】で選択肢として使っていくのが大きな流れとなっており、心理パート終了までに幸福・狂気という二極のパラメータを規定値まで調整してルートを分岐させていくものになります。
退廃的で混沌とした街で生きながら、人々は各々で傷を抱え、そんな彼らの傷の内部にある真実、秘めた欲望を暴くというコンセプトは、アンダーグラウンドな世界観と調和していて個人的にはとても斬新で面白い仕様だと思いました。
あとさりげなくですが、ちゃんとキーワード全部集まってれば周回時に探索パートスキップできるのも親切設計。。

【キャラ・雑感】
トワも含め、キャラクターがみんなエグめの闇を抱えてます。
異常性癖、しがらみ、トラウマ、憎悪…イレギュラーもいますが基本は抱えているものが重く、見てるこっちの精神的なカロリー消費が半端ないです。
背景やスチルなどの絵がとても綺麗なぶん、流血・切創の描写がリアルで痛々しく、
今までのニトロ+キラル商品を楽しんできた人でも心臓がきゅっとなる時があったりなかったり。
トワ自身、そして周囲の性や暴力に対する価値観も相まって、プレイヤーが共感できる要素も極端に少ないため、今までの作品以上に人を選ぶ作品であることは否定できません。
ただ、これはあくまで「トワ」の物語であって、
私自身も、○○の作品のような…といったテンプレにはまる主人公や作品を求めていたわけではなく、スロウダメージという作品で殴られたいからこそ買ったので、悔いはありませんでした。
今回もいい意味で製作陣にボコボコにして頂き、個人的には満足です。

真実エンド以外は基本的にトワに関する描写が少なく、伏線が一極集中している感じはありますが、その回収の仕方がドラマティックで一気に落ちました。
どのキャラも素晴らしいルートでしたが、特に真実エンドの収束の仕方が一種のカタルシス…しんどかったです。
今からアフターストーリーのディスクとかが出るのが待ち遠しくてたまりません。
とにかく、バイオレンスを乗り越えて最後までプレイしてみてほしいです。良い作品だったと思います。

平気です、咎狗から作品追いかけ続けてきたお姉さん(お兄さん?)達ならこのくらい…大丈夫、大丈夫!

2021年3月7日

読書状況 プレイし終わった [2021年3月7日]
カテゴリ SIM(R18)
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1巻で纏められ、簡潔なのにとても濃密な内容だったと思います。
嗜虐やら被虐やらの性癖的なものに触れる話ですが、実際読んでみると単純ながっつりSMものという感じではなく、相手の嗜好を理解しそれすら受け入れたいと歩み寄る過程や、性壁を自覚している故の悩みなど、キャラクターにもそれぞれ考えていることがあって、ストーリー的にも面白かったです。

あと、表情やセリフの生々しさなど、そう言ったものでも魅せられました。
もしも番外編など、続きがあれば絶対買うと思います。

2020年11月8日

読書状況 読み終わった [2020年11月8日]
カテゴリ Manga
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花をテーマにしていることもあり、終始繊細で柔らかい印象がしました。
異国の相手と出会い、何もかも違うはずなのにどこか親近感を感じる二人の顛末が簡潔に描かれています。
なぜ鏡を通れるのかなどにツッコむのは野望なので置いておいて、明快なストーリーでサクッと読むにはちょうど良かったです。
ただ、もう少し合間のサブストーリーのようなものもあるとよかったかも。。キャラがとても良くて、好きだった分もっと読みたくて、ボリュームとしては少しだけ物足りない気がしたのでこちらの星数です。

2020年11月8日

読書状況 読み終わった [2020年11月8日]
カテゴリ Manga
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この作家さんの他作品より一際レトロな雰囲気があり、印象的だったので書店で表紙買いしました。

周りに馴染めない主人公とそこに現れるミステリアスな美少年との物語・・・
入り的にはよくある感じと思いきや、蓋を開くと表紙のインパクトの通り
妖しく不気味な世界観で、途方もない因縁?縁(えにし)?の物語を投げつけられました。
BLと括るには絡みも薄めで、ストーリー重視と言えるでしょう。
その顛末を読み終えたあとは何とも言えない虚無感に陥りました。

これは昨今のBLの絵柄でこの作品は描けない、作者ならではのテイストだと思います。
ゾクっとする演出や表情が醸す雰囲気は作画と合っていて、全体的に人を選ぶ可能性こそありますが、私は好きでした。

行間を読むというか、ニュアンスで捉える読み方を求められるフシもある気がしますが、そういう少し説明不足なところも味というかなんというか・・・
常人には理解できない、そうすることで完成される登場人物の美学を淡々と見ている感じがしました。
圧倒的な異端を突きつけられると人って呆然としてしまうんだなと改めて思いました。

正直、ラストはBLとしては後味が良いのか悪いのかはわかりません。
床に転がって大の字になりながら考えつつ、奥深さを噛み締めました(?)
何よりまず、BLジャンルでこれを生み出した作者の感性に圧巻です。

2020年10月4日

読書状況 読み終わった [2020年10月4日]
カテゴリ Manga
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無自覚タラシ属性の陽キャラノンケ攻めと影があるワケアリ非処女受け。

絵柄はとてもスッキリしていて読みやすく、個人の主観ですが男らしさがありつつも可愛いと感じられる絶妙さが好きです。
全体的な起承転結を俯瞰すると、最初は警戒心剥き出しの受けが次第に心を開いていく様、そして攻め側の気持ちに変化が訪れて段階的に好きになって行くのを読んでいてニヤニヤする作品。

ただ、個人的には単行本を読んでいて次第に早回しになったような気がしました。
最初の方がじっくりめに進んでいたので、後半で関係性がぐっと縮まってから結構サクッと進展して結ばれて行ったのが少しだけ物足りなさがあります。
本来なら二巻構成とかでじわじわ読めればベストな流れのところを、シーンの合間を割と端折りつつギチッと一冊に詰め込んだような印象。
好きなカップリングだったためもう少し読みたかった・・・!

2020年10月4日

読書状況 読み終わった [2020年10月4日]
カテゴリ Manga
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原作を一切知らず、FF7自体初見プレイの者の感想です。

戦闘モードは3パターンから好きなものをいつでも変えて遊べます。私はアクション苦手ではないほうですが、初回はストーリーや演出を楽しもうと思い、イージーで遊んでいました。
ノーマルではアクションが苦手な人はそこそこ苦労する操作性や難易度だと思いますが、アクション慣れしている方にとってはやりがいのあるシステムだと思います。
グラフィックがよく作られている分、モーションに融通がきかず、戦闘でも動きのもたつきなどが気になる部分もありましたが、細かい操作性を気にしなければ音楽やグラフィック、ストーリー構成など、とにかく胸が躍る場面が満載でした。
また、一周目で難易度にもの足りなさを感じていた方も、二周目になるとハードモードを選択でき尚且つ幾つかの縛り要素なども加わるため、概ねの需要は網羅しているような気がします。
1周目ではレベルを上げて物理で殴ればどうにかなる局面が殆どでしたが、こちらのハードモードは少しやってみた感じですと相当敵が強化されているので、マテリアなどの組み合わせと戦略が重要なのかと思います。

作り込まれた建物などのフィールドを進みながらギミックを操作し、悩み迷いつつ進んでいくのは没入感があり、ついズルズルと進めてしまいました。
私は社会人になってそこそこ経つ身で、長く時間を取られるRPGなどのジャンルは触れる機会が減っていましたが、久しぶりにその醍醐味を楽しめた気がします。

前述の通り私は原作をプレイしたことがないので、元々はどういう流れで話が進み、誰がどこで登場するのかなどを知りません。
なので原作と比較するタイプの批評は出来ませんが、これはこれでとても完成度の高い作品だと思います。アクションにある程度慣れている人であれば、きっと楽しめる筈!
続きの展開がとても楽しみです。

2020年4月29日

読書状況 プレイし終わった [2020年4月29日]

日々の人付き合いに息苦しさを感じている主人公が、自分とは割と逆のクールな生き方をしている職場の同僚に憧れを抱くお話です。
異性に抱くような恋心というより、生き様に対する憧れというか、そんなニュアンスなんだろうなと思います。
絵が可愛くて、とても読みやすい漫画の書き方をすると思います。

でも、少なくとも同じ女性として似たような息苦しさを感じる時は多いので、図らずも、主人公の悩みには少し共感してしまいました。

2020年2月21日

読書状況 読み終わった [2020年2月21日]
カテゴリ Manga
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前作が好きだったので購入しました。小説家と家政夫の登場人物ががっつり出てきてくれたのはほっこりしました。
今回は年下攻めなのもあってか終始落ち着いた雰囲気で話が進んでいて、これはこれで読みやすく、バランスが取れているカップルだと思いました。
できることなら彼かのアフターストーリーとかがもっと読みたいですね。

2020年2月21日

読書状況 読み終わった [2020年2月21日]
カテゴリ Manga
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2巻目でヒロインの家庭というか、心の闇的な部分が少し分かったのもあり、3巻だと彼女の行動にはやはり当初と比べると裏がありそうな感じがしてきます。
(いや勿論1巻からそんな感じはありましたけど(笑))

・・・何が絶妙って、時々古都ちゃんのプライベートシーンが描かれるところがずるいですね。
女の子らしさというか、こういうの描くはほんとずるい(笑)

本来望んでいたことが実現し、かつて悩んでいたことがうまくいき始めることで、それまで支えだったヒロインの存在がいかに不安定で恐ろしさのあるものなのかが顕著になり、物語が折り返しに来たのかなという感じがします。
新キャラも出てきたので、今後どんな展開になるかが楽しみです!

2020年2月21日

読書状況 読み終わった [2020年2月21日]
カテゴリ Manga
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ガンガン下ネタまがいの話が出てくるのに全然いやらしくないのが逆に面白いです。
まさに仕事上で関わるからこそのキャラクター達の会話で読んでいて楽しいです。
今後のムスブさんのとの進展があるか否か・・・続きも楽しみです

2020年2月21日

読書状況 読み終わった [2020年2月21日]
カテゴリ Manga
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女性ですが読んでて作者の視点がとても面白かったです。

周りからしたら強制下ネタパレードのような職場かもですが、当人は真面目に仕事してるのでそんなものは関係ない!というムスブさんのスタンスが可愛いです。
でも本人は至ってウブで控えめで・・・そんな彼女に対してどう扱えばいいかしどろもどろしてる主人公の焦り具合も読んでいてテンポが良くて好きです。

2020年2月21日

読書状況 読み終わった [2020年2月21日]
カテゴリ Manga
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ずるずると進み、縮んでいってしまう娘の友達との距離感。
踏みとどまるべきと分かっていながらも強く拒絶できない主人公は、まさに沼に嵌るという表現が正しいのでしょう。
やはり絵がとてもうまく、ヒロインの若い魔性が表情や仕草から伝わってくる気がします。
けどそのヒロインも案外心の闇が深そう・・・!
続きが待ち切れないです。

2020年2月21日

読書状況 読み終わった [2020年2月21日]
カテゴリ Manga
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1巻だけ見て思う感想としては・・・
「男の人ってこういう女子が好きなの?」という感じです。(笑)いかにもな清純派小悪魔ヒロイン???
絵柄はとにかく可愛くて好きです!

うまく表現出来ないのですが・・・家庭でも仕事でもうまくいかない人が、たった一つ見つけた「素の自分」でいられる場所に対して、それがどれほど危険な立ち位置だとしても依存してしまう危うさは読んでいてドキドキするというか、ある種の王道フィクションだからこそ楽しめるものがあると思います。

少し物事がうまくいきすぎてる感じがありますが・・・今後どうなっていくのかヒヤヒヤでワクワクです

2020年2月21日

読書状況 読み終わった [2020年2月21日]
カテゴリ Manga
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新しい登場人物が増えて物語がより深みを増した気がします。
体の関係から始まり、いっそ敵しかいないくらいの状況だったはずのラムダンですが、ウルジの愛やそれゆえの脆さのようなものを知るたびに心が揺れているのが読んでいてドキドキします。
あと、華奢で綺麗な受けだけど男性っぽくて生命力に溢れる美男子素敵です。ラムダン本当に推せます。

2020年2月21日

読書状況 読み終わった [2020年2月21日]

まさかこんなことになるなんて・・・
読み終えてまず思った感想がこれでした。
絵柄の独特な妖艶さもさることながらとにかく話が面白い。
Jの底知れない魅力、どんどん悪魔的に、そして狡猾に育っていくマコト、変化していく周囲、それから可愛い可愛い堕天娼(笑)
今回も最高でした。いい意味でギョッとしましたよ・・・

まさに硯先生にしか出せない味・・・
ありがちなBLではなく、独自の路線で攻めてるとんでもない作品だと思います。早く続きが読みたい!

2020年2月21日

読書状況 読み終わった [2020年2月21日]
カテゴリ Manga
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攻め側である悪魔が獣の姿のまま話が進むところに好感が持てました。
大体の他作品は話の途中で人化したりして少し肩透かしを食らう物が多かったので・・・
とにかく濡れ場が多く、所々荒々しいタッチの描き方がシーンに合っていて良かったです。
どんな形に話をまとめるのか、落としどころが割と分からないまま読んでましたが、まさにタイトル回収という感じで普通に好きな終わり方でした。

ただ、1ページにコマを詰め込みすぎというか、少しだけ読みづらかった部分がありました。
作者の情熱というか、性癖をひたすら詰め込みたい気持ちが伝わってくる気がします(笑)

2020年2月21日

読書状況 読み終わった [2020年2月21日]
カテゴリ Manga
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発売前から楽しみにしていて、ようやく1周クリアできたので追加しました。
ソウル系とよく比較されているようですが、未プレイの私でもその界隈を意識している作りにしようとしているのはひしと感じました。
が、完全にそれと同系統のものというわけではなく、これはこれとして世界観など独自の良さがあると思います。
スタッフやDLCなどに影響されて気になっているGE民も多いと思いますが(私もそうでした)、少なくともあのような爽快アクションを期待して始めると痛い目を見るので注意です。
悪く言えばDLCとかでGE民を釣ってる割にシステムはソウル系っぽく、なのにその枠に完全に仲間入りできるほどの難易度ではない感じなので、ターゲット層がどっちつかずな感じが否めませんでした。

ただ、アクションRPGなどをメインにやってきた人間の感想としてはこれは十分に死にゲーなので、それを踏まえて下記に詳細を覚え書きします。

・キャラメイク、グラフィック
性別や容姿などかなりの自由度があり、好みのキャラクターを作成することで愛着が沸きます。瞳の形や光彩までもが細かく選べるのはガスマスクを着けていて基本目の動きが目立つ演出のシーンが多いこのゲームならではのポイントかもしれませんね。
カメラを回して見落としが無いか観察する機会も多いため、その時に綺麗な背景を眺めながらクールダウンすることもしばしば。

・音楽
正直これのために買ったと言っても過言ではないくらい楽しみにしていた部分です。
盛り上げるところは盛り上げ、ぐっと世界に引き込む椎名さんの音楽の魔力は相変わらず素晴らしいです。
サントラ出たら間違いなく買います。

・同行キャラクター、世界観
ダークでアンダーグラウンドなテイストが濃く、吸血鬼(レヴナント)が戦う話として雰囲気が出ていてとてもいいと思います。
個人的にはゲームはストーリーありきで楽しむ派なので、話を盛り上げ、戦闘でも助けてくれる同行者たちの存在はとても大きかったです。キャラごとに特性がはっきり分かれているのは楽しいです。

・難易度、マップ
死にゲーと言われる類をやり慣れない身の私としては今までやった中でもトップクラスで難しかったです。(冒頭で言った通り私にとってこれは死にゲーの部類なので否定派はご容赦)
ゲームの仕様上死んでは戻ってを繰り返して攻略していくので、一種の自分との闘いに思えました。この点がかなりプレイヤー次第で感じ方が違う点なのかと思います。

マップも背景自体は綺麗でいいのですがとにかくややこしい構造のものが多く、何度心が折れかかったか分かりません…せめてマップの拡大縮小をもう少し細分化してほしかったかなと思います。

・マルチモード
個人的には星を減らした理由が主にここです。
一回死んだら(またはボス撃破次第)即解散なのが解せないです。
合言葉で特定の人しか呼べない機能があるのにその人とも一度解散して接続し直しってどうなの?って感じです。
せめて「もう一回やりますか?」とかのリベンジの仕組みとか欲しかったです。
何よりマルチ中はヤドリギ(マップ内ワープ、レベル上げなど)が一切使えないのはほんとないと思いました。
難易度制限で助ける側の持ち物が制限されるのとかは別にいいですが、ヤドリギはせめて使えて欲しかったです。もっと言えばそのエリア内で募集した側が既に解放しているヤドリギ間移動くらいさせてほしかった。
せっかくサクサク進んでお金が貯まったのにマルチ中は何かやりたくても手伝ってくれた人をキックしなきゃならないですからね・・・
それが出来てたら文句なしです。

色々書きましたが、評価したい点も多く、クリアしなければ味わえない達成感と納得感があると思います。
キャラクター達はとても好きなので、吸血鬼(レヴナント)達がこの先どんな未来へ進むのか…是非続編...

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2019年10月8日

読書状況 プレイし終わった [2019年10月8日]
カテゴリ Action
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視覚的にも心理的にもここまでリアリティを追求した近未来SFはそう無いと思います。
機械と人間の境界については度々SFもので描かれているテーマではありますが、この作品は間違いなくそういったテーマが好きな方に自信をもってプレイを勧めたい屈指の作品です。

まず背景を含め、グラフィックが恐ろしく綺麗です。モーションキャプチャーを取り入れた表情の動きはまさに人そのもので、無表情無感情だったアンドロイドたちが様々な事件をきっかけに覚醒していく様は感情移入せざるを得ません。
言い方は変ですが、非現実的なのに現実的…というか、もし世界がこんな状況になってしまったら…とつい考えてしまう、そのくらいにいちいちリアリティがあります。

シナリオを進めていく上で重要なメインキャラクターが三人いるという点も物語に深みを与えていて、とても面白い要素でした。
一人のシナリオだけを続けているとダレてしまうような長いストーリーでも、複数の人物の話を交互に進めることで飽きが来ずに進めることが出来ます。
それぞれの全く別の人生がやがて一つに重なっていく展開は、それまで進めてきたプレイヤーにとってはグッと来ること間違いなし。

ただ、オープンシナリオ形式という極めてチャプター依存のシステムである故に、本編進行中も決して一本道ではなく、会話を感覚的に早回しにしたりは一切出来ないので周回は骨が折れるかもしれません。
また、このゲームはシナリオをじっくり楽しみながら登場人物の心情の変化や顛末を見守る作品であり、戦闘シーンも選択肢やコマンド選択により回避していくものとなるため、アクション重視でさっさとかたを付けたい人がいた場合その需要は少々畑違いとなるため、そちらを念頭に置いてプレイすることをお勧めします。

2019年5月6日

読書状況 プレイし終わった [2019年5月6日]
カテゴリ Action
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原作未読ですが、ネットでの原作の評判が良かった+声優さん目当てでドラマCDを手に取りました。
販売ページのあらすじを見た限りでは1巻丸々がCDになっていると予測しますが、一言で言えば、耳で聴く媒体になったせいなのかやたら展開が早い印象。
設定自体は聴きながら理解できる程度のものですが、展開や心情描写などに関しては聴者が置いてけぼりな気がしました。
ボイスに関しては安定感があり、それ自体は最高にハマり役だと思います。

2019年4月8日

読書状況 聴き終わった [2019年4月8日]
カテゴリ DramaCD
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ストーリーを一通り終えたので一区切りとして登録。
以前のキャサリンと比較すると目立った変化と言えば勿論新キャラのリンの登場によるストーリー追加やそれに伴う周りのキャラクターとの掛け合いの変化ですが、元々パズルは全然得意ではなく、そんな状態ながらも過去に大元のタイトルはプレイ済みだったのもあり、周回が若干面倒に感じるふしもあったのでオートモードの存在は正直言って詰んだ時の保険として進むのに役立ちました。
まぁでも、面倒だからと言って全部オートでやるのはつまらないので、例え苦手な人も積んだ時くらいにした方がいいかと。
ただ、そういった親切設計の傍ら玄人向けに前作より難しいバベルが用意されているので、そっちをやり込む方がメインなのかもしれません。

リンルートはいい意味で時代を反映しているアトラスらしいシナリオだと思いました。途中まではその印象だけでした。でもラストまで行くと見事にどんでん返しされて、そういうオチなのね(笑)とホームランを打たれた感じです。
まぁ途中の流れ好きだったので、どうしてそうなったと賛否ある気もしますが、私は変に重い話にならずによかったと思います。

2019年3月9日

読書状況 プレイし終わった [2019年3月9日]

ICO、ワンダが好きだったのでずっとやりたかったやつです。
結論から言うと、トリコに愛着が沸きすぎてラストでボロ泣きしました。

基本操作としては自分の足でスイッチなどのギミックを動かしながらトリコに指示を出して遺跡を昇り降りするゲーム。
探索しながら随所で眺める高所からの美しいグラフィックは時間を忘れさせてくれます。控えめでノスタルジックなBGMは環境音と相まって、雰囲気ゲーとしての魅力をアップさせていると思います。
通販サイトなどで他の方のレビューにあるように、カメラが仕事しなかったりいささか操作性に融通の利かなさを覚えるのは否めませんが・・・これ以上操作性が良くても機械的過ぎてトリコの生物っぽさがより減るでしょうし、ただでさえ指示出し失敗しがちなのにこれ以上自由度が高いと今以上にぐだぐだしちゃいそうな気もします。
感じ取れるコンセプト的なものを鑑みても色々と妥協点というか、「まるで生き物のように動きまわる」と「ゲームとしてシナリオにきちんと沿う」の中間というか、個人的には味として楽しめる範囲なのではないかと思います。
マップがないのは昔からシリーズの特徴なので考慮しません。
強いて言えば少年自身の操作性がもうちょっと良ければっていう程度で、トリコに罪はない(笑)。

まぁトロコンするとしたら結構時間かかる仕様ですが、ストーリー全体を楽しむ分にはとても良いゲームです。

2019年3月8日

読書状況 プレイし終わった [2019年3月8日]
カテゴリ Action
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シンプルな純愛ストーリーの中にちょくちょく挟んでくるギャグがいちいち面白かったです。スラスラ読めてしまいます。
忍だけど恋心が1ミリも忍べてない。何度「おい、忍べよ(笑)」とツッコんだかわかりません。
ただ、ノリツッコミや流れの小気味よさは良いのですが時代モノ特有の殺伐とした感じは薄いので、そういうのを求める方にはオススメしません。

雰囲気とか絵柄は全く違いますが、「そんな目で見てくれ」などのノリが好きな方は好きなのかも・・・?と思います。

2019年3月3日

読書状況 読み終わった [2019年3月3日]
カテゴリ Manga
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