「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」が息子の中学生活を中心に書かれているのに対し、こちらはみかこさんが日々の生活の中で感じたことが中心。連載期間のEU離脱問題から、さまざまなイギリス事情に対して感じるみかこさんの鋭い感覚。
このEU離脱問題はイギリスの社会状況の変化をみせつけることになったようだ。左派、右派という思想のくくりも違ってきている。また60年代70年代は「既成概念に反抗する若者」という図式があった。それは強固な父権だったり、資本だったりしたのだが、いまは学校でLGBT教育が進み、こうあるべき、と学校で教えられる世の中になっている。「怒りの若者」の矛先が無くなった、あるいは変化した、など鋭い考察に覚醒する。
「群像」連載2018.3月号~20209月号、
2020.10.26第1刷 図書館
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本・政治・経済・社会問題・犯罪・民族
- 感想投稿日 : 2021年9月16日
- 読了日 : 2021年9月16日
- 本棚登録日 : 2021年9月15日
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