書物の王国 1 架空の町

著者 :
制作 : 東雅夫 
  • 国書刊行会 (1997年12月1日発売)
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本棚登録 : 169
感想 : 16
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ラブクラフトが入っているので読む。

「サルナスをみまった災厄(さいやく)」
これがまたよかった。ムナールという土地の湖沿いにある邑々の繁栄と崩壊。どこか西アジアの乾燥地帯の平原かなと想像した。最初の邑イブは”みるもいやらしい生物”が住む石造りの邑で、水蜥蜴ボクラグをかたどった緑色の石造があった。のち人類がやってきてサルナス邑を滅ぼし、サルナスは繁栄と享楽の時を貪る。だがイブ陥落1000年祭のさなか、サルナスはあとかたもなく消滅し、あたり一体は湿原と化し、ただ緑色の蜥蜴が這いまわるだけとなり、ただ水大トカゲボクラグをかたどった緑色の石造があるのみとなった。

 ・サルナスをみまった災厄(さいやく)(The Doom that Came to Sarnath 1920発表 同人誌「ザ・スコット」44号)

1997.10.15発行 図書館

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・小説・エッセイ 海外
感想投稿日 : 2020年11月21日
読了日 : 2020年11月19日
本棚登録日 : 2020年11月13日

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