イルカの島 (創元SF文庫)

  • 東京創元社 (1994年2月12日発売)
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本棚登録 : 339
感想 : 30
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密航した船が難破し、イルカに助けられた少年。着いた島ではなんとイルカが人間の言葉を理解していた、と扉にある。おお、これは「モロー博士の島」みたいな恐ろしいドラマチックな秘密が現れるのか?と思った。が、16歳の少年ジョンの明るい成長物語だった。流れついたイルカの島で潜るサンゴ礁の海中の素晴らしさ、イルカの素晴らしさ、これをクラークは描きたかったんだろうなあ。

主人公の少年は16歳で両親が幼くして死に、叔母に育てられているがいずらく家出する。そして、1人海上に放り出さ船の破片にのり漂っていると、イルカが破片の下にもぐりオーストラリアのサンゴ礁の島に連れて行ってくれる。おおー、なんて素晴らしい。そして島では科学的な、表立った研究として、イルカ語を研究していた。

イルカと仲良くなっていくところでは昔のTV「わんぱくフリッパー」を思い出した。


1963発表
1994.2.18初版 1994.3.8再版 図書館

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・小説(SF)
感想投稿日 : 2020年11月27日
読了日 : 2020年11月27日
本棚登録日 : 2020年11月12日

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