天帝の愛でたまう孤島 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2014年2月6日発売)
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本棚登録 : 170
感想 : 14
4

「天帝」シリーズ3作目。ルビだらけの文体は相変わらず。
ガンダムネタやら攻殻ネタやらその他諸々が、
セリフの随所に散りばめられているのも相変わらず。
でも、大分慣れました。
全部理解できる読者ならもっと楽しめるのかもしれませんが、
ルビやら分からないネタやらはサラッと流して読んでも十分楽しめました。


今回ちょっと残念だったのは、
「公理」を積み重ねる推理がちょっとだけしかなかったことです。
どちらかと言うと殺人鬼の神出鬼没さに振り廻された展開でした。
私的には推理合戦がこのシリーズの醍醐味だと思うので、
もっと幅を利かせて、ねちこくやって欲しかった。


ミステリーらしくどんでん返しは良かったです。
トリックについては・・・随分荒技でしたね。


最後、気になる終わり方でしたが、
巻末の解説で「三部作の最後」と言いつつ、
次回作以降が刊行されているので、
続きはその内読めるでしょう。
(私は文庫派なので、文庫化を待ちます。)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年7月19日
読了日 : 2014年9月26日
本棚登録日 : 2014年7月19日

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