こんな雨の日に 映画「真実」をめぐるいくつかのこと

著者 :
  • 文藝春秋 (2019年9月30日発売)
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感想 : 13
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「こんな雨の日に」是枝裕和 ドヌーヴ、ビノシュ、イーサンホークとのフランスでの映画作りの日々を是枝監督が綴った日記風のエッセイ。まさかこの本でカトリーヌ・ドヌーヴのファンになるとは思わなかった! 大物女優らしいワガママもお茶目に見えるくらい自分に素直で自由気まま。それでいてここぞという時に最高の芝居をキメるかっこ良さには鼻血が出そうになります。他にも、素顔のイーサン・ホークがどれだけいいヤツかとか、カメラの向こうのビノシュの物言わぬ演技の凄みとか、各シーンや台詞を磨き上げる根気強い正解探しの道のりだとか、そういうものが実際の細かいエピソードで描かれるので、まるで現場で見てきたような体温を感じながら読み進められます。是枝さんの物事を見る目が優しいからなんだろうな。映画好きならきっと楽しく読める素敵な一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年3月2日
読了日 : 2020年3月2日
本棚登録日 : 2020年2月21日

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