58年刊とのこと。
言葉の端や若干の女性蔑視的な考え方に時代を感じさせますが、連続殺人の緊張感、論理的な解は今読んでも充分に新鮮で楽しい。
本格としては満足のいく一冊でした。
しかし同時に、推理物について回る探偵の役割について考えさせられるものが。
優秀な探偵ほど瞬時に解を導くとすれば、物語の途中では確かに不要。
実際本作の探偵登場も八割が経過してからでした。
ですがぽっと出のキャラクターに愛着が湧かないのもまた事実。
ラストだけ出てきて正答を述べて帰る姿には、只々ぽかんとするばかりでした。
やはり探偵はヘボでいいかな?
読書状況:読み終わった
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SonyReader
- 感想投稿日 : 2014年6月28日
- 読了日 : 2014年6月28日
- 本棚登録日 : 2014年6月28日
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