ゲーム「ドラゴンクエストⅣ」を小説化した作品。自然豊かな風景、訪れる村や町や城や迷宮・洞窟の描写が細やかで、目の前にその風景が拡がるようだ。登場人物たちの性格や役職などに応じて地の文でも語彙を使い分ける書きぶりは、セリフがなくとも誰の行動や心情なのかが理解できる。この作品の風景描写の仕方や言葉の使い分け方は、私の作風の核、あるいは基準になっているといっても過言ではない。同作者のドラクエⅤ、ドラクエⅥの小説版にも感嘆の溜息がでる。
登場人物たちの心の内や、討伐対象となっている魔物たちサイドのエピソードなど、ゲームでは知ることができない部分を読むことができ、「ドラゴンクエスト」作品自体への解像度も爆上がりだった。
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カテゴリ:
金川書架
- 感想投稿日 : 2024年3月24日
- 本棚登録日 : 2024年3月20日
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