主人公のもんもんとした思いに息苦しくなりながら、久しぶりに「物語」をよんだなあ、という感じがする作品だった。うすっぺらい小説が多い中でたまにこういったこってりした?ものに出会うと嬉しくなる。
ラストの(こんなにうまくいくか?と思いつつも)解放感と希望の光?にほっとしたが、まさに最近ほぼ寝たきりとなった祖母を眼前にした母にはリアルすぎて今は勧められない。
母娘の、縛り縛られる愛憎関係は、そのまんま日本の家族の有り様なのだと思う。
「金色夜叉」がからんでくるところは、なんだか滑稽感があった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本のフィクション
- 感想投稿日 : 2013年5月4日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2013年5月4日
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