他の人も書いているように、この本は著者の主観を綴ったエッセイにすぎず、客観的な根拠は何もない。
ただ、これは無意識下の傾向を実証的に検証、証明できないことが一つの要因であると思う。逆に言えば無意識に関するどんな仮説も絶対に反証することができない。オカルトが堂々と生存を許される領域でもある。だからあれこれ妄想を巡らせるのは面白い。
自分や他人を顧みたときに、著者の主張通り不幸への志向でしか説明できない行動は存在するような気がしてならない。そもそも「おれは心の底で不幸を望んでいるのでは」と考えてこの本に辿り着いたのでそう結論づけたくなるのは当たり前といえば当たり前だけど。
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- 感想投稿日 : 2022年7月31日
- 読了日 : 2022年7月31日
- 本棚登録日 : 2022年7月31日
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