金沢金魚館 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社 (2015年11月20日発売)
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本棚登録 : 165
感想 : 14
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登場人物の外見が美しいことを表すだけの文章が多すぎる。キャラ設定についても「いい感じ」に「それっぽい」だけで、世界観に没頭できない。主人公の男が、年齢に対して精神が未熟で、自己中心的な言動をとるところが所々ありイライラする。「エモさ」を詰め込んだだけで内容が伴っていない、今流行りの鬼滅の刃と同じ印象を持ってしまった。

いいところといえば、金沢について少しくわしくなれるところ。金沢を文章化したらこう表すこともできるのだな、と思えるところがいつくかあった。コーヒーも美味しそう。

金魚館で働くことを通して例の子供っぽい主人公が、他者をに時間を費やすことや気持ちを思いやることを知って、今まで与えられてこなかった「自分だけの居場所」ができていくんだろうなぁと感じた。感想画を書くとしたらこのあたりかなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年11月1日
読了日 : 2020年11月1日
本棚登録日 : 2020年10月12日

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