「旅」に妙に心惹かれる時期であったこと。チャットモンチーのファンであったこと。その2つによって本書を手に取った。
本当に徒然なるままに旅のあれこれを記したエッセイで、何かを結論づけたいとか、素敵なことを言いたいとか、そういうちょっとわざとらしい所が微塵もなくて、着の身着のまま感じたことを言葉に落とし込んでいる1冊だった。どの章でも、著者の感性の豊かさが伝わってくる。同じものを見ても、感じることは人それぞれ全く違うのだろうなと、当たり前の素敵なことを思い知らされた。
直近で読んだ別の旅エッセイでも、旅は距離ではなく、気持ちだと書かれていた。旅をたくさんした人ほどそう感じるのかもしれない。
旅になかなか行きづらい今、日々起こる小さな出来事を見逃さずに、どんな毎日も旅のように心豊かに過ごしていきたいと思った。
そして旅に行ける日が来たら、まず、東北へ行きたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年8月8日
- 読了日 : 2021年8月8日
- 本棚登録日 : 2021年8月8日
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