「恋」や「愛」という言葉で言い表すことの難しさを感じるような不思議な空気が漂った作品だった。
恋人になったから、結婚したから、体の関係を持ったからそこに愛が生まれるとは限らないし、愛はもっと果てしなく深いところにあるものなのかな、ともひょっとしたらもっと軽いものなのかなとも考えさせられた。
表題作も素敵だけど『パロール』が特に好き。
一つの作品の中から暖かさと寒さが同時に漂ってきた。
「死」と隣り合わせにあるからこそ「愛」がより引き立って不思議な暖かさと痛さを放って魅力的なものになるのではないかと思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年8月26日
- 読了日 : 2021年8月26日
- 本棚登録日 : 2021年8月26日
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