瀧本哲史さんの「2020年6月30日にまたここで会おう」が素晴らしく面白かったので、原点回帰として、第一作目を読んでみた。
京都大学の一般教養の授業を下敷きにした、若者向けの内容だが、おじさんが読んでも、やはり面白かった。
相手の主張に反論を加える場合、主張の前提として見え隠れする「推論」の部分を攻めるのが効果的なだという点、なるほどとおもった。(草野耕一さんの著作「説得の論理 3つの技法」における力点、作用点、支点のうちの支点に当たる。)
P158
「正しい主張」の三条件
①主張に根拠がある
②根拠が反論にさらされている
③根拠が反論に耐えた
P242. 7時間目要約
反論に耐えたメリットとデメリットを比較して、決断していこう。
どちらが重要かは「質×量×確率」で考えよう。
自分の人生は、自分で考えて、自分で決めていく!
世の中に「正解」なんてものはない。
正解がわからないから動かないのではなく、「今の最善解」を導き出して、とにかく行動することが重要だ。
根拠を比較して得た結論を、とりあえずの「答え」にしよう。前提が間違っていたら修正して、また行動すればいい。それが、さらなる最善解に近づくための「決断思考」だ。ディベートの手順なんて忘れてもいい。この本を読んで、一つだけ忘れずに心に留めておいてほしいのは、「自分の人生は、自分で考えて、自分で決めていく」ということ。思考停止だけは避けるべきだ。決断思考を手に入れたら、明日からの人生を力強く歩んでいってほしい。武器を持った君たちが、未来をつくるのだから。
- 感想投稿日 : 2022年7月31日
- 読了日 : 2022年7月31日
- 本棚登録日 : 2022年7月30日
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