武器としての決断思考 (星海社新書)

著者 :
  • 講談社
3.68
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本棚登録 : 7442
レビュー : 939
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385016

作品紹介・あらすじ

2019年8月10日、瀧本哲史さん逝去―。代表作が本書となります。

本書は、著者がいま、京都大学で二十歳前後の学生に教えている「意志決定の授業」を一冊に凝縮したものです。今後、カオスの時代を生きていく若い世代にいちばん必要なのは、意思決定の方法を学ぶことであり、決断力を身につけることです。もう過去のやり方は通用しないし、人生のレールみたいなものもなくなってしまいました。「答え」は誰も教えてはくれません。となれば、自分の人生は、自分で考えて、自分で決めていくしかないのです。仕事をどうするか、家庭をどうするか、人生をどうするか?この本で私と一緒に「自分で答えを出すための思考法」を学んでいきましょう。きっと、あなたの人生を変える授業になるはずです。

感想・レビュー・書評

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  • さっそく要約してしまうと、

    情報を、自ら求めて、自分の脳に汗をかいて考える癖を身に付ける。その考え方は常に主観と客観を行き来できるような柔軟性を持つこと。
    こういったことが分かる本だと思います。

    この思考法はディベートで鍛えられ、ディベート方法のやり方をこと細かにレクチャーしてくれています。なので、本書ではディベートのハウツー本としても使えます。

    20代のビジネスパーソンは必読書です。

    • りまのさん
      20代ではないけれど。論理思考が苦手な私は、気になる本です。
      20代ではないけれど。論理思考が苦手な私は、気になる本です。
      2020/08/02
    • SHO_0113_さん
      論理思考はどんな年代においても身につけていると便利なスキルですよね
      論理思考はどんな年代においても身につけていると便利なスキルですよね
      2020/08/02
  • 前から気になっていた一冊、図書館の新刊棚にあったので手に取ってみました。
    折々に挟まれている演習を省けば、小一時間ほどでサラッと。

     「正解ではなく、「いまの最善解」を導き出す」

    これだけ変転が激しくなってしまった状況ですと、
    成功体験のみを正解としてしがみつくのは、ハイリスクかなぁ、、と。

    実体験から得た知識も大事ですが、それを時代時代に適合させていく、
    そんなスタンスも今後は求められるのかな、、と。

     「情報に接したら、それが本当かどうかをまず疑ってください」

    基礎学問が歴史学なせいか、これはスルッと入ってきました。
    まず疑うこと、そして咀嚼し、自分の言葉で発酵させて、定着させる事。

    「疑問=反抗」と捉えるような文化の中では結構厳しいのかな、とは思いますが、
    そこをどううまく適用させていくのか、も必要なんでしょうね。

    そういった意味で、「武器」と定義しているのは非常に興味深いです。
    ん、ディベートって大事だなと、そして、専門バカは生き残れない、深いです。。

  • 京都大学客員准教授でありエンジェル投資家であり星海社新書の軍司顧問でもある瀧本氏による意思決定のマニュアル。
    ・前提を疑う。
    ・情報は原典にあたる。
    ・裏をとるのではなく逆をとる。
    ・反論に耐えたメリットとデメリットを比較して決断する。
    ・どちらが重要か「質×量×確率」で考える。
    ・客観を経て主観で決断する。
    ・賛否両論でも決める事が大事。
    ・正解ではなく今の最善解を導き出す。
    といったような流れでディベートの方法がかなり詳しく掘り下げられている。
    具体例もわかりやすく、かつ興味深い。「日本は原発を全廃すべきか否か」「第二志望の会社のみ内定が出た状況で就職活動を続けるべきか否か」など。
    エンジェル投資家としての経験談(暴落した会社の株を買って儲かった話など)も面白かった。
    <メモ>
    三大推論である演繹・帰納・因果関係のうちもっとも詭弁を生みやすいのは因果関係。因果関係を用いて推論する場合には「因果関係が逆になっていないか」「因果関係と相関関係を混同していないか」「特定の原因にのみ着目していないか(原因をMECEに分解できていないのではないか)」の3点に注意する。
    <印象に残ったフレーズ>
    賛成の意見と反対の意見を適当にばらまいて、議論の収拾をつかなくし、現状を存続させる方向にもっていくのは、情報コントロールの基本中の基本。

  • 自分で考えて、自分で決めていく。実践のディベートの経験は役に立つ。

  • これまでの常識が通用しないカオスな時代を生き抜くための意思決定の方法を学び、決断力を身につける=「自分で答を出すための思考法」を学ぶことができる本

    とにかく論理的な考え方とはどういったものなのか
    感情的ではないきちんとした議論をするとはどういったものなのか
    とても勉強になる本である

    以下、読書メモ
    【各章のまとめから】
    ・「知識・判断・行動」の3つをつなげて考える。
    ・エキスパートではなく、プロフェッショナルを目指そう。
    ・「正解」はない。だから、自分で答を出す方法を学ぶ。
    ・正解ではなく「いまの最善解」を導き出そう。
    ・結論を出すことが大事。
    ・「知識・判断・行動」に加えて、「修正」の考え方を身につけよう。
    ・ゲリラとして最前線で戦うことを選ぶなら「ブレる生き方」をめざせ。
    ・議論(テーマ)は、「すべきか、否か」にする。
    ・問題が大きすぎて漠然としているときは、小分けにして考えよう。
    ・同時に複数の論題について考えることを習慣にしよう。
    ・どうでも良い議論に時間を欠けることはもうやめよう。
    ・「メリット」と「デメリット」を比較しよう。
    ・メリットとデメリットにはそれぞれ3つの条件がある。
    ・主張が3条件を満たしているかどうか、しっかりチェックしよう。
    ・反論は、メリット・デメリットの3条件に対して行う。
    ・読書は格闘技だ。
    ・論理的にツッコミを入れて、主張が正しいかどうか検討しよう。
    ・「正しい主張」には根拠がある。
    ・その「根拠」は、反論にさらされていて、なおかつ耐えたものだ。
    ・裏を取るな、逆をとれ。
    ・相手の主張の「推論」の部分に目を向けよう。
    ・情報を鵜呑みにするな。
    ・自分の頭と足を使って「価値のある情報」を取りに行こう。
    ・反論に耐えたメリットとデメリットを比較して決断して以降。
    ・どちらが重要かは「質×量×確率」で考えよう
    ・自分の人生は、自分で考えて、自分で決めていく。

    【本全体のまとめから】
    ・世の中に「正解」なんてものはない。
    ・正解がわからないから動かないのではなく「いまの最善解」を導き出して、とにかく行動することが重要だ。
    ・根拠を比較して得た結論を、とりあえずの「答え」にしよう。
    ・前提が間違っていたら修正して、また行動すればいい。それがさらなる最善解に近づくための「決断思考」だ。
    ・ディベートの手順なんて忘れてもいい。この本を読んで、一つだけ忘れずに心に留めておいて欲しいのは、「自分の人生は自分で考えて自分で決めていく」ということ。
    ・思考停止だけは避けるべきだ。
    ・決断思考を手に入れたら、明日からの人生を力強く歩んでいって欲しい。武器を持った君たちが、未来をつくるのだから。

  • 僕が普段から思っていることをそのまま言っていて、『そうだそうだ!』と共感しました。

    最後の引用はその通りで、自分で考えて行動し、結果をフィードバックして、それを基に再考して行動に移す……この循環が大切なんです。
    でないと、自分の人生なのに、他人任せの人生になってしまいます。『それって本当に自分の人生なの?他人の奴隷じゃん!』って言いたくなります。
    そうならないためにも、独り善がりにならず、他人との距離感をいい具合に取って、自分の行動に責任を持たなくてはなりません。
    けど、大人になったら勝手にそんな思考になるはずもないわけで、小さい頃から訓練していかないといけません。何となくですが、そういった自己の意思決定は、日本では浸透していないように思えます。
    長渕剛の曲『Captain of the Ship』にあるように、
    『お前が舵を取れ!』
    『お前が決めろ!』
    という場面で、つい他人の顔色を窺ったりその場の雰囲気に流されたりして、自分の主張ができない人が多い。
    だけど、自己主張が強すぎると周囲との関係が悪くなるので、そのさじ加減を忘れないようにしなければならないのは当然です。

    ロジカルシンキングの強みは根拠があるから、ですが、それを上回るのが感情で、『だって嫌いなんだもん!』とか、『やりたくない気分だからやらない』とか言われてしまうと、理性ではとても太刀打ちできません。

    『根拠のある自信は、根拠が無くなると自信も無くなるが、根拠のない自信は根拠がないので、自信が崩れることはない!』
    『成功率なんてただの目安だ。あとは勇気で補えばいい!』
    の名言のように、時に理性に頼らず感情に任せる方が良いこともあります。ロジカルシンキングは重要ですが、一方でパッションも忘れてはなりません。
    僕の評価はA-にします。

  • どうしてもっと早くにこの著者に気がつけなかったんだろう… 熱い気持ちを持って日本の将来を真剣に考えて、後継となる人に向けて書かれた本。そしてもうこの世には居ない… 世界的に学習レベルが上がり情報が氾濫し、答えが見つからない時代に、自分で考える為のフレームワークとしてディベートを上げて解説してくれている。
    日本の有名私立高校では、弁論部があり、そこで議論の仕方を学ぶが、圧倒的多数は、こういう訓練を受ける機会がない。
    議論を通じて最善策を紡いでいくのは、国対国、会社対会社、部門対部門など、利害関係が合わない組織間では必然的なスキルだが、日本ではいわゆるタバコ部屋での合意形成が主流で、なぜその結論となったのかについては、不問に付される事も少なくない。ショートコミュニケーションで合意が取れるならそれもアリなのだが、今の日本の状態を見るに、何かしらの方法が求められているのは間違い無いと思う。
    IBMが作ったWatsonでは、大量の情報から質問の意図を汲んで角度の高い解答をする事で一躍第三次AIブームを巻き起こしているが、そのIBMがWatsonの次のステップに選んだのが、ディベートで、この領域でも人間とのディベートで勝利している。
    こういう情報と合わせると、世界の最先端では、何がトレンドになってきたのか、日本人が世界と戦う為の羅針盤が著者の瀧本哲史氏だったと思えるだけに、氏の早逝は残念でならない。

    氏の本は、全ての人に薦めたい。特に高校、大学生、教員の方は、読んで損は無いし、記憶に残して欲しいと思う。

  • 備忘録

    「知識・判断・行動」の3つをつなげて考えよう。さらに4つ目には「修正」も。

    どういう結論を出したかということ以上に、どういった思考を経てその結論を導き出したか、ということの方が重要。

    これからは、情報に接したらまず本当かどうか疑え。でないと、資本主義・消費社会の奴隷になるだけで、自分の人生を自分で切り拓いていけない。

    ディベート思考とは、客観を経て、主観で決断する方法。最後の最後は自分の頭で決めないといけない。価値観や哲学の問題には自分自身で決着をつけるしかない。なんらかの絶対解や真実を求めようとすることはある意味では危険な生き方である。

    私たち人間の尊さは「思考」の中にある。


    ディベートに挑戦する前に読んでおくとかなり役に立つと思う。そのディベート思考を踏まえて、私たちに生き方を示してくれる新書。
    後半に著者の好きな言葉として"人間は考える葦である"というパスカルの有名な言葉が出てくるが、その言葉を紹介する著者もパスカル同様若くしてこの世を去ってしまったので、なんだかこのページの言葉にはすごく重みを感じてしまった。

  • 2019/12/22読了。

    著者の議論・ディベートの授業を元に、それらにかんして論じた本である。

    個人的に重要だと感じたことは、
    ●論題
    ・二者択一になるくらい具体的なものを選ぶ
    ・議論に値するものを選ぶ
    ・明確に結論が出るものを選ぶ

    ●メリットの3条件
    ・内因性(何らかの問題があること)
    ・重要性(その問題が深刻であること)
    ・解決性(問題がその行動によって解決すること)

    ●デメリットの3条件
    ・発生過程(論題の行動を取ったときに、新たな問題が発生する過程)
    ・深刻性(その問題が深刻であること)
    ・固有性(現状ではそのような問題が生じていないこと)

    ●正しい主張の3条件
    ・主張に根拠がある
    ・根拠が反論にさらされている
    ・根拠が反論に耐えた

    ●推論(この推論の詭弁を突く)
    ・帰納
    ・演繹
    ・因果関係



    以下は、トピックをまとめたもの。
    ------------------------------
    【各章のまとめから】
    ・「知識・判断・行動」の3つをつなげて考える。
    ・エキスパートではなく、プロフェッショナルを目指そう。
    ・「正解」はない。だから、自分で答を出す方法を学ぶ。
    ・正解ではなく「いまの最善解」を導き出そう。
    ・結論を出すことが大事。
    ・「知識・判断・行動」に加えて、「修正」の考え方を身につけよう。
    ・ゲリラとして最前線で戦うことを選ぶなら「ブレる生き方」をめざせ。
    ・議論(テーマ)は、「すべきか、否か」にする。
    ・問題が大きすぎて漠然としているときは、小分けにして考えよう。
    ・同時に複数の論題について考えることを習慣にしよう。
    ・どうでも良い議論に時間を欠けることはもうやめよう。
    ・「メリット」と「デメリット」を比較しよう。
    ・メリットとデメリットにはそれぞれ3つの条件がある。
    ・主張が3条件を満たしているかどうか、しっかりチェックしよう。
    ・反論は、メリット・デメリットの3条件に対して行う。
    ・読書は格闘技だ。
    ・論理的にツッコミを入れて、主張が正しいかどうか検討しよう。
    ・「正しい主張」には根拠がある。
    ・その「根拠」は、反論にさらされていて、なおかつ耐えたものだ。
    ・裏を取るな、逆をとれ。
    ・相手の主張の「推論」の部分に目を向けよう。
    ・情報を鵜呑みにするな。
    ・自分の頭と足を使って「価値のある情報」を取りに行こう。
    ・反論に耐えたメリットとデメリットを比較して決断して以降。
    ・どちらが重要かは「質×量×確率」で考えよう
    ・自分の人生は、自分で考えて、自分で決めていく。

    【本全体のまとめから】
    ・世の中に「正解」なんてものはない。
    ・正解がわからないから動かないのではなく「いまの最善解」を導き出して、とにかく行動することが重要だ。
    ・根拠を比較して得た結論を、とりあえずの「答え」にしよう。
    ・前提が間違っていたら修正して、また行動すればいい。それがさらなる最善解に近づくための「決断思考」だ。
    ・ディベートの手順なんて忘れてもいい。この本を読んで、一つだけ忘れずに心に留めておいて欲しいのは、「自分の人生は自分で考えて自分で決めていく」ということ。
    ・思考停止だけは避けるべきだ。
    ・決断思考を手に入れたら、明日からの人生を力強く歩んでいって欲しい。武器を持った君たちが、未来をつくるのだから。

  • カオスの時代にどのように意思決定すれば良いか、ヒントをくれる。

    言っていることには、当たり前のこともあるし、わざわざそんなこと言う?と思う節もあった。けどそう言うことを言語化して意識して考えることで、高速にもれなくだぶりなく思考できるようになると思った。

    色々な意見に対して、瞬時に的確な意見を言える人って死ぬほどかっこいいよね。。自分も修得できるよう実践でトレーニングしていきやす。

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著者プロフィール

瀧本哲史(たきもと てつふみ)
?(生年月日不明) ~ 2019年8月10日
京都大学産官学連携本部イノベーション・マネジメント・サイエンス研究部門客員准教授、経営コンサルタント。東京大学法学部で民法を専攻し、卒業と同時に同大学大学院法学政治学研究科助手に。アカデミズムで大変評価されていたが、マッキンゼー&カンパニーに入社を経て、投資家として独立。若い起業家を支援するエンジェル投資家として活動しながら京都大学で教鞭をとり、多くの著名人に影響を与えてきた。著書に、『僕は君たちに武器を配りたい』(ビジネス書大賞2012受賞)、『君に友だちはいらない』『ミライの授業』(以上、講談社)『武器としての決断思考』(星海社)など。2019年8月10日、47歳で逝去したことが16日に報じられた。

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