人の生き方に優劣をつけるとするならば、それはロマンの有無によってのみ可能であるのではないか。少し哲学的になるかもしれないが、現代に生きる多くの人は将来に対しロマンを持たず来る老後のために貯金したり、備えながら生活している。しかし、その様な生活に意味があるのかと疑問を感じた。ただ生きるだけならば、その人の一生にどれほどの価値が生まれるのか。たとえ短くとも、社会にインパクトを与えんがために生き抜いた人の一生の方が、潔くかつ尊いのではないかと思う。
著者がいう様に人の人生はその人が思い描いた以上にはならない。目の前の小銭を稼ぐこと、すなわち木のみを見ることしかできない人間が多い世において、森果ては森林を作る人間になる覚悟を決めようかと思わさせてくれる本であった
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- 感想投稿日 : 2021年3月1日
- 読了日 : 2021年2月28日
- 本棚登録日 : 2021年2月28日
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