おやすみラフマニノフ (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 6-3)

著者 :
  • 宝島社 (2011年9月6日発売)
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感想 : 585
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ピアニスト岬洋介シリーズ 第2作
生活に困窮する音大生・城戸晶。尊敬するピアニストであり学長・拓殖影良と共演し、コンマスとなりストラディバリウスを弾くため、練習を重ねその座を手にする。
幾つかの事件は起きるが、臨場感と密度が濃い演奏描写と、音大生達の実情を巧みに描いて、そちらに読み応えがあった。(のだめカンタービレ基礎知識をありがとう!)
ミステリであることを忘れ気味に話は進む。
そして、犯人は誰かということより、「音楽は生き方だ」とし、天才であった学長の音楽以外の感情を全て切り捨てたピアニストとしての生き方が、ちょっと衝撃。
ドビュッシーからの繋がりや、前作同様に作品名の意味合いが、オシャレ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説 
感想投稿日 : 2022年4月7日
読了日 : 2022年4月7日
本棚登録日 : 2022年4月7日

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