靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描いていた。ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に心を通わせていく。居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオ。六月の空のように物憂げに揺れ動く、互いの思いをよそに梅雨は明けようとしていた。
あらすじより
作品中短歌
雷神の少し響みてさし曇り
雨も降らぬか君を留めむ
雷神の少し響みてさし曇り
降らずとも我は留らぬ妹し留めば
返歌 柿本人麿
雨の描写が美しい。
靴職人を目指すという設定はレアすぎるけれど、その足で歩くといったところか。
これは、この短歌から作品を作りたくなってしまったんじゃないかなあ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2023年3月9日
- 読了日 : 2021年7月9日
- 本棚登録日 : 2023年3月9日
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