異邦人から見たベトナム(サイゴン)と、ベトナム人である筆者の妻がユーモラスに描かれている。自分が訪れた際の記憶から「女権社会」ぶりはよく伝わり、懐かしさを感じた。印象的だったのは、妻の「どこで誰がいつ死ぬかなんて、そんなこと今から考えるやめましょう。どっちみち、お釈迦様が決めることなんだから」という言葉。信じるものがある人の芯の強さを感じられた(以前、ブータンを旅した際も同じことを強く思った)。彼の国の人々の大らかさ(それでいて逞しい)は、国が今後発展してもなくならないで欲しいと思う。
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- 感想投稿日 : 2020年9月26日
- 読了日 : 2020年9月22日
- 本棚登録日 : 2020年6月8日
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