以前に読んだ「犬を盗む」と同じようなわんこが表紙だったので、続編かと最初は思ったけど、
全く違っていた。
SNSの世界で実生活とかけ離れた自分を装っている主人公が、ペット犬の本を出版するというチャンスをものにするため、悪戦苦闘するお話。
嘘に嘘を重ねてその日その日をなんとかやり過ごそうとする彼女に、ハラハラはしても
同情する気持ちはあまり持てなかったけど、
時折見せる優しさや弱さには共感できた。
登場する保護犬ができた子で、
人間性から言ったら(犬だけど)この作品の中で一番。
だからいろいろダメダメな人間たちの行く末より
この犬のしあわせだけが気になって最後まで読み終えた、という感じ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2024年1月13日
- 読了日 : 2024年1月13日
- 本棚登録日 : 2023年12月15日
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