ほんわかした表紙に惹かれて読みました。
3歳の娘を持つ専業主婦の詩織が主人公。
ワーキングマザーが増え、「専業主婦なんて、イマドキ、絶滅危惧種だ」とも言われ、公園に行っても、児童支援センターに行っても、ママ友ができない。ずっと娘と二人の平日昼間を過ごしている詩織。
ふんわりした性格の詩織が、なりゆきで、いろいろな家庭の「家事」や「育児」のピンチに遭遇し、なんだかんだで、少しずつみんなの心を救っていく、っていう感じの物語でした。
もちろん主人公の詩織もみんなに救われていく。
「家事」「育児」の形は人それぞれで、それぞれ隣の芝生が青く見えたり、隣の芝生を蔑んだりしちゃっているもんなんですね。それぞれの事情もあるから、さらけ出して相談することも、どんどんできなくなっていきますもんね。
詩織みたいな人が周りにいてくれたら、きっとみんなふんわりと優しく生きていけるのになぁ、なんて思いながら読みました。
「誰かの作ってくれたご飯ってなんであんなに美味しいんだろう」
実感します。うん。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
その他小説
- 感想投稿日 : 2023年6月1日
- 読了日 : 2023年6月1日
- 本棚登録日 : 2023年6月1日
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