対岸の家事 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2021年6月15日発売)
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本棚登録 : 276
感想 : 43
5

ほんわかした表紙に惹かれて読みました。
3歳の娘を持つ専業主婦の詩織が主人公。

ワーキングマザーが増え、「専業主婦なんて、イマドキ、絶滅危惧種だ」とも言われ、公園に行っても、児童支援センターに行っても、ママ友ができない。ずっと娘と二人の平日昼間を過ごしている詩織。

ふんわりした性格の詩織が、なりゆきで、いろいろな家庭の「家事」や「育児」のピンチに遭遇し、なんだかんだで、少しずつみんなの心を救っていく、っていう感じの物語でした。

もちろん主人公の詩織もみんなに救われていく。


「家事」「育児」の形は人それぞれで、それぞれ隣の芝生が青く見えたり、隣の芝生を蔑んだりしちゃっているもんなんですね。それぞれの事情もあるから、さらけ出して相談することも、どんどんできなくなっていきますもんね。

詩織みたいな人が周りにいてくれたら、きっとみんなふんわりと優しく生きていけるのになぁ、なんて思いながら読みました。



「誰かの作ってくれたご飯ってなんであんなに美味しいんだろう」

実感します。うん。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他小説
感想投稿日 : 2023年6月1日
読了日 : 2023年6月1日
本棚登録日 : 2023年6月1日

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