夏のくじら (文春文庫 お 58-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年6月10日発売)
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感想 : 79
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一度本場のよさこいが見たいと青春18キップで乗り込んだ。
同じ阿呆なら踊らにゃそんそんを地で行く自分が、ただただ通り過ぎる隊列に手を叩いて歓声を上げた。

行き当たりばったりなスケジュール、
踊ってる最中に腕を掴んで無理矢理メダルを掛けたり、
かと思ったら踊り子も手を振って列から抜けたり、
最後尾からは団扇のサービス。
賞がらみのソーラン系を踊ってばかりだった自分には驚く事ばかりで、
でも純粋になんて楽しいんだろうと思った。
これが祭だって。

本当は夏の真っ盛り、ギラギラな酷暑のど真ん中で
読みたかったけど、なんとか残暑には間に合ったかな。

昼間の原色の鮮やかさ、
夜の幻想的な艶やかな深み、
抜群に派手で明るいのに、どこか哀しいんだよね、まさに。

未来は、決まってないことの方が多いよ。
南国高知には恋以外の花も咲くよ。

次は何して踊ろうかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(♀)
感想投稿日 : 2013年9月7日
読了日 : 2013年9月7日
本棚登録日 : 2013年9月7日

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