登場人物の頼りなさも優しさも強さも、ひとつひとつの台詞も、全部まるごと大事にしたくなる。ここまで感覚的に読める小説もなかなかない。ふわっとしていながらもしっかりと着地するような、不思議な言葉の魅力がある。ひとりの目線から見る世界がふたり、その周りへと広がっていく過程がとても心地よく、儚くも何かが残る物語。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(国内)
- 感想投稿日 : 2012年5月27日
- 読了日 : 2012年5月27日
- 本棚登録日 : 2012年5月27日
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