だいたい四国八十八ヶ所 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2014年1月17日発売)
3.79
  • (27)
  • (49)
  • (35)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 377
感想 : 50
5

「だいたい四国八十八ケ所」というから、途中抜けているのかと思ったらちゃんと八十八ケ所回っていた。それどころか「だいたい四国一周」している。
でも、「ちゃんと四国八十八か所」って題名にしたらどうかというと、やっぱり「だいたい」が合ってる気がする。
どうしてかというと、「四国八十八か所」にあるべき宗教的まじめさというか、巡礼的な気持ちと言うかそういう物が「だいたい」である。

宮田珠己らしい軽快な語り口で、四国の様子が生き生きと語られるので、八十八か所に興味がなくても十分に面白い。歩いて四国を一周するついでに八十八か所回るという感じ。
でも宗教をないがしろにしているかというとそうでもないと思う。宗教観が違うだけで、宮田珠己自身は色んな物に対してきちんと敬虔な気持ちを持っている人だなと思う。愚痴ったり軽口を叩いたりするけど、物事に対してポジティブな、ある意味誠実な思いを抱いているように思う。だから、読んでいて凄く面白い。

四国に行きたいなぁ。室戸岬までの無補給ルートに挑戦してみたい!と思った。

あと、マメが出来ないようにするための知識は役に立った。ウォーキングシューズ(中敷も!)を買いに行こうかなと思った。

無性に出かけたくなる本。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ・ノンフィクション系
感想投稿日 : 2014年2月11日
読了日 : 2014年2月11日
本棚登録日 : 2014年2月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする