扱うテーマはまず、デザインそのものについて。良いデザイン、悪いデザインについて説かれる。
「アフォーダンス、シグニファイア、制約、対応づけ、フィードバック」のテクニックを概念を利用して、発見可能性を高めてやる。
良いデザインとは人間のためのデザイン。そのために本書は人間の性質について論じる。記憶、得手不得手、取り巻く環境など。
それから、実際にデザインプロセスについても書かれる。開発・製造の現場では、デザイナは様々なステークホルダーと協業することになる。 その中での立ち居振る舞いについて書かれているのは、実際的で良かった。
また、自分が日頃接しているものについて、改めてそのあるべき姿が言語化されているのも面白い。 「リマンイダー」はシグナルとメッセージの2つの性質を持つ、など。
事前に予測してはいたが、概念的な本だった。具体的なデザインのテクニックもさることながら、理論的な部分もあり、面白く読んだ。
学習的な面だけではなく、読み物としても面白い。デザイナはもちろんのこと、他業種の人間が読んでも学びのある1冊だと思う。
(書評ブログもよろしくお願いします)
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- 感想投稿日 : 2020年12月18日
- 読了日 : 2020年12月26日
- 本棚登録日 : 2020年11月26日
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