琉球王朝末期が舞台。
近代化の波に立ち向かう少女まづる(後に側室・真鶴)は宦官・寧温を騙り、一人二役として琉球王府の表裏で嵐の如く生き抜いた。
王宮人の苛烈な愛と涙の物語。
所謂、琉球処分までの清と薩摩、さらには欧州列強による侵略に晒された時代背景がキーワードですね。
竜の子として生を受けたまづるの生き様は現代の沖縄が日米の狭間で揺れ動く現代にも通じるのかも知れない、と思うと第二のまづるがそろそろ現れても…なんて期待してしまいます。
新書購入したのに文庫セットを購入したのは、仲間由紀恵主演の舞台「テンペスト」を観劇した記念です(笑)。
読書状況:読み終わった
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■池上永一
- 感想投稿日 : 2012年2月5日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年2月5日
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