時間のおとしもの (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2012年1月25日発売)
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本棚登録 : 809
感想 : 54
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どの作品も面白い、SF短編集。

「携帯電波」はいかにもSFっぽいテーマ。
時間改変が行われるとき、そのスタートはどこになるのか?

「未来を待った男」にはやられた。
学生、貧乏、独特の語り口調とくると森見登見彦っぽい?と思うのは安直か。

「ベストオーダー」
ドラえもんでこんな話あったな。
「やろうぶっ殺してやる!」「わあ、自分殺し!」のやつ。
全部自分のはずなのに、ちょっとした「違い」が連鎖して……というのがおもしろい。

「時間のおとしもの」
「時が止まればいいのに」が口癖の彼女。
「追いつこうとしたのか、それとも留めようとしたのか」
周囲との時間のずれというか、流れの速さの違いを感じることがあるから、なんとなく共感。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年10月7日
読了日 : 2017年1月19日
本棚登録日 : 2020年10月7日

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