幕臣たちの明治維新 (講談社現代新書)

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  • 講談社 (2008年3月19日発売)
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江戸城の無血開城により、德川将軍家は駿府城が居城となり静岡藩の一大名に転落した。俸禄を失った徳川家臣団は大リストラの煽りを食って、身の振り方の選択を迫られる。➀新政府に帰順し朝臣となる(政府に出仕)➁御いとま願を出し農業か商売を始める③無禄覚悟で新領地静岡に移住する。・・新政府に仕えることを潔しとせず、武士の意地を貫いた幕臣たちには、厳しい運命が待っていた。本書では、騒乱の時代に生きた幕臣たちの生き様を通して維新の一断面を知ると共に、新政府で辛酸を嘗めた会津藩士や仙台藩士らへの憐憫の情が奮い立つ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内ノンフィクション
感想投稿日 : 2021年10月17日
読了日 : 2021年10月17日
本棚登録日 : 2021年10月17日

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