行方不明になって3年後、瑞希の夫・優介が突然家に帰ってきます。川を隔てた向こう岸の死後の世界(彼岸)から現世(此岸)へと、たゆたえながらの旅をしながら妻に逢いに来る、哀しさと切なさに震える幽玄界の物語です。優介は瑞希に「さよさら」を伝える旅に誘い出します。優介失踪の背景を探りながら始まった旅先で待っていたのは・・・。「いかないで。きえないで。このままずっと、そばにいて。」永遠の別れを切ないまでに語り紡いだ本作は、いつまでも記憶に残る愛情物語です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2020年9月24日
- 読了日 : 2020年9月20日
- 本棚登録日 : 2020年9月20日
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