岸辺の旅 (文春文庫 ゆ 7-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年8月3日発売)
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行方不明になって3年後、瑞希の夫・優介が突然家に帰ってきます。川を隔てた向こう岸の死後の世界(彼岸)から現世(此岸)へと、たゆたえながらの旅をしながら妻に逢いに来る、哀しさと切なさに震える幽玄界の物語です。優介は瑞希に「さよさら」を伝える旅に誘い出します。優介失踪の背景を探りながら始まった旅先で待っていたのは・・・。「いかないで。きえないで。このままずっと、そばにいて。」永遠の別れを切ないまでに語り紡いだ本作は、いつまでも記憶に残る愛情物語です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2020年9月24日
読了日 : 2020年9月20日
本棚登録日 : 2020年9月20日

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