若い衆の集まる町内の宴会で、いちばん嫌いな生き物を言い合おうということなりました。蛇、狸、蜘蛛、蝙蝠、毛虫、蟻と出たところで、嫌われ者の<松つぁん>は「俺は、嫌いなものなんかないよ。いい若いもんが、あれが嫌い、これが怖いなんて可笑しいじゃねえか」と威勢のいいこと。「おっと、まずいや、怖いもんを思いだしちまった!」「松つぁんが怖いのは、どんな生き物だい?」「おらぁ、まんじゅうが怖い!」。松つぁんを怖がらそうと、まんじゅうを買い集めた若い衆の企ては、まんまと当てが外れ 「ウーン、次にうまいお茶が怖い!」。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
大人の絵本
- 感想投稿日 : 2021年12月29日
- 読了日 : 2021年12月28日
- 本棚登録日 : 2021年12月28日
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