ぼくが探偵だった夏 (ミステリーランド)

  • 講談社 (2009年7月31日発売)
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本棚登録 : 213
感想 : 35
3

浅見光彦シリーズ、ドラマではよく見ていたけど小説としては初読。ミステリーランドというだけあって浅見光彦少年編。
ていうか浅見光彦って、作中に内田康夫出てくる感じなんだ!?そこに一番ビックリしたかもしれない。
ストーリーとしては麻薬密売の大捕物なんだけど、それがわかるのは最後の最後なんで「本当に事件になるのか?」ということが気になって仕方なかった。終わってみると、麻薬密売グループのメンバーと知らずに婚約してた亜輝子さんめちゃくちゃかわいそうだな…

衣理のおじいさんの、満員電車に生死を喩える話なんだかすごく胸に来た。

そして正直この本の中で一番印象に残ったのは巻末の作者あとがき。
戦争についての体験談で、空襲から一夜明けて財産の何もかもを失いながら家族の無事に笑うお父さんのくだりには胸が痛くなった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年3月13日
読了日 : 2024年3月13日
本棚登録日 : 2024年3月13日

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