星をいくつにするか悩んだが、三つとした。それだけ気になったところを重視した形である。
後半から終盤にかけての展開はとても良かったのだけど、その分だけ前半の内容の粗が目立ってしまう。特にプロローグには目が点となった。結局大して意味がなかったようだし、なぜあんな展開を放り込んだのだろう。
時折、本当にメインがなんなのかわからなくなる。これ、ライトノベル作家の生活を主題にした恋愛物であってるんだよね?
集中している最中の終盤に出てきた顔文字にも脱力させられた。なぜ使ったんだ……。いや、使う分には良いのだけど(ライトノベルだし)、三巻に至っていきなり使うのはよろしくない。作品の方向がわからなくなる。
どうでもいい話であるが、関西弁、特に京ことばで語尾に「やよ」を使うのは本当にどうにかならないものかと思う。
物語における方言と思えばいいのだろうけど、東京もんが関西弁を使う程度の違和感がある。
星三つの決定打はここである。ディテールのこうした粗はどうしても気になる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ドナドナ
- 感想投稿日 : 2013年9月20日
- 読了日 : 2013年9月20日
- 本棚登録日 : 2013年7月5日
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