思春期が終わり社会人になるまでの微妙な期間、多大な影響を受けたと言える吉田戦車。とは言え、著者のマンガ以外のものには何故かあまり興味がなく、ちょっと敬遠していたところもあるが、やっぱりマンガ描いてもおもしろい人は文章もおもしろい。実のあるようなないようなどうでもいいテーマと、あえて外したポイントを狙った絶妙な挿絵。もう笑わずにはいられない。
途方もなく焦点を飛ばすことによりむずむずと沸き起こる笑い、そういうマンガを描く著者も案外マトモな人であることも垣間見えた。適度に健康志向で、子供の面倒をよく見、大人としての人との付き合いも出来る、当たり前だけど普通の人の側面もあり、ちょっとホッとしたと同時に少しの寂しさも。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・文学・エッセイ
- 感想投稿日 : 2009年12月18日
- 読了日 : 2009年12月18日
- 本棚登録日 : 2009年12月18日
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