世界の宗教と戦争講座: 生き方の原理が異なると、なぜ争いを生むのか

著者 :
  • 徳間書店 (2001年5月1日発売)
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感想 : 11
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日本の身近と世界の有名宗教。
和、神道、儒教、仏教と、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の解説。
著者のこの趣旨の本の続きを先に読んでしまっていたので、内容が古いな、と思う所もあったりした。が、日本に関する部分は初読だったので、興味深かった。

日本の宗教観念の解釈について、どうも納得できない点が何点かあるのだが。
ここでは、言霊の概念。言葉と事実に因果関係はあまりないと、高世代も含めて最近の人は分かっているんじゃないかと思う。が、「縁起でもない」という言葉を日常的に交わすから言霊はまだ残っているんだろうか。(「不謹慎な」は言霊の概念とは別物だと思う。)
しかし、言葉を聞いた人がそれに影響され行動を変えた結果、事実に影響を与える、という事は考えられる。
風桶的な話で、しかも身近な大した事ない場合が多いだろうけど。人に対して否定するような言葉を吐くのは、傷つくから影響は与えているだろう。あと、士気に関わるとか。
ただ、これも外から見てみなければ何が異質(特質)かは分かり辛いのだろう。

あと、開祖の教えは原液。一般人にはきつい。それを薄めて誰でも述べるようにするプロデューサー的な人物が布教には必要。
これは、確かに、と思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2013年1月22日
読了日 : 2013年1月22日
本棚登録日 : 2013年1月22日

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