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2009-07-11T21:16:31+09:00
言わずと知れた、ペルシア戦争中の一大イベント、サラミスの海戦の話。塩野七生がローマ人と比較してさんざんけなしていたギリシア人の内紛好きを、佐藤哲也はあますところなく描き切る。政治家生命最大級の機会を迎え腹具合の悪いテミストクレスの深慮遠謀(腹黒さっぷり)は圧巻。ヘロドトス『歴史』最初の7巻は3ページで片付け、最後の第9巻を2ページにまとめる筆致はこの上なく小気味よい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2009年7月11日
- 読了日 : 2005年10月23日
- 本棚登録日 : 2009年7月11日
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