精神科医が教える 良質読書

著者 :
  • かんき出版 (2018年12月19日発売)
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本棚登録 : 389
感想 : 38
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読書法の本という点に関しては、一般論ではなく、読書を苦手とする著者がどんな読み方をしているかの紹介。なので、既に同じような読み方をしている人も少なからずいると思う。

この本の重要ポイントは、
・真実を知るために読書をする。
・今いる枠組の中だけで安心していたいのが人間だが、自分が正しいと信じることは危ない。正しいと信じ込むのは、一種の依存。
ということを言っている点だと思う。

人間は誰しも自分が作り出したフィルター(=偏見)を通して世界を見ているから、自分が正しいと信じるのは危険。
フィルターを明らかにして取り除き、フラットな視点を持つようにしないと、世界は偏見対偏見の争いになっていくだろう。人が増えれば増えるほど、共通認識を保つのは難しいのだ。


読書をする人が減っているということは、視点をフラットに修正するチャンスが失われているということ。

今の社会、驚くような事件増えたり、モンスター●●と呼ばれる話の通じない人が増えているのは、この辺にも理由があるのではないだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月13日
読了日 : 2022年8月8日
本棚登録日 : 2022年7月7日

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