大学受験の現代文で必要とされるのは、一貫して、要約力とそれを利用した解答力だけ。
小説の場合でも、同様で、要約力と解答力である。ただし、要約力の中身が評論文の要約とは異なり、「場面、登場人物の心情の変化、特異な背景描写」の三点を踏まえて要約する。そして、そこを手掛かりにして解答していく。
これをしっかり踏まえた参考書or過去問で演習すれば、落とすことはなくなる。
そうゆう意味で、この本はそれ以上が書かれている本。つまり、時間のない受験生には必要ないかもしれない。
ただし、純粋に小説の読み方を知りたければ、とてもお勧めする本である。
小説は自由に読んで良いとされてしまいがちだが、絵画と一緒で、そこには、ちゃんと明確な鑑賞視点というものがある。
簡単にそのことを把握したければ、岡田斗司夫の「オタク学入門」が読みやすいが、小説に特化した場合この本が視点を提供してくれる。
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カテゴリ:
受験
- 感想投稿日 : 2009年9月18日
- 本棚登録日 : 2009年9月18日
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