岸本佐知子の翻訳した小説をはじめて読んだのはいつだったか。
彼女のエッセイをはじめて読んだのはいつだったか。
どちらが先だったか?
兎にも角にも、彼女は「岸本佐知子が訳した小説」といういちジャンルを確立している数少ない翻訳家のひとりである、私の中で。
その想像力(創造力?)に嫉妬すら感じております。
「サザエのふた屋」とか!
途切れなく引かれた一本の線のように、まっすぐまっすぐ伸びていく、思考の道すじ。
紙の上に収まらず、すうっと伸びていく。
普通の人間なら少なくとも紙の中に収まるはずなのだ。
恐れを知らず、線はすうっと伸びていく。
この世ではないどこかを伸びていく。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2016年7月22日
- 読了日 : 2016年7月24日
- 本棚登録日 : 2016年7月22日
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